まいたけさんの忘備録

ゲームのこととか日常で感じたこととかをつらつら書いていきます。

ウィッチャー3 ワイルドハントの感想

どーもまいたけです( ̄^ ̄)ゞ

今回は2015年5月21日に発売された『ウィッチャー3 ワイルドハント』の感想です。

 

今さらですが神ゲーですよね!

 

広大なオープンワールド、濃密なストーリー、魅力的なキャラクター、散りばめられたクエスト、どれを取っても非の打ち所のないゲームでした。

特にこれといって目新しい部分はなかったし、ゲームを構成する要素は全て既存のものばかり、それでもこれだけの作品が出来上がった理由はやはり全ての要素に妥協がなかったからではないでしょうか。

もちろん不満に思う点はいくつかありましたがトータルで考えるとやはり神ゲーだったなと。

 

ところでこのブログ初めてのゲームの感想がなぜにウィッチャー3なのかと言いますと……

 

このゲームが僕の人生のベスト1だからです!

 

それでは以下に良い点と悪い点をあげていきます。

 

良かった点

 

ストーリー

 

主人公であるゲラルトが恋人のイェネファーと義理の娘シリを探して旅をする物語。

小説が原作なだけあって濃厚なストーリテリングと重厚な世界観が楽しめます。

剣と魔法と聞けば典型的なファンタジーの世界を想像してしまいますがどちらかといえばきらびやかなファンタジーというよりは戦争、差別、死が満ちた世界、血生臭いダークファンタジーです。

そもそも主人公であるゲラルトが被差別種族で、すれ違う人に口汚く罵られたりしていますしね。

面白いのはウィッチャー3のストーリーの中心にいるのは主人公ではなくその義理の娘であるシリだということです。

シリは世界を滅ぼすほどの力を秘めており、そのためにワイルドハントという連中に狙われています。

ゲラルトはシリを探して旅をしていますが、その動機は世界を救うなどというヒロイックなものではなく、ただシリを守りたいという思いだけがゲラルトを動かしているのです。

ゲラルトにとっては世界の行方よりもシリの身の安全の方が大切なんですね。

僕は個人的に世界を救う、という大きなストーリーよりもこういった小さなストーリーの方が感情移入しやすいのでとても良かったです。

 

 

キャラクター

 

キャラクターがみんな魅力的なのもウィッチャー3の特徴かと思います。

主人公ゲラルトはどこか冷めた皮肉屋的な一面があったり、恋人であるイェネファーもゲラルトを愛してはいるんだろうけど底を見せないミステリアスさがあったりと、みんな一癖も二癖もあり、単純な人物は1人として出てきません。

サイドクエストで関わるNPCたちも腹にイチモツ抱えてたりするので生々しい人間臭さがありました。まあ戦争で困り果ててるところに魔物被害なんかもあるんだから壁に囲まれてない集落の住民たちからすればたまったもんじゃないですよねε-(´∀`; )

 

 

サイドクエス

 

ウィッチャー3をプレイしてて1番驚かされたのがこれ!

最近のゲームはオープンワールドが増えてきてるし、その分どのゲームでもメインストーリー以外のサブクエストが用意されてるんですけどそのひとつひとつの作り込みが半端じゃないんです!

これまで多くの場合サブクエストって依頼人がいたり掲示板があって、その内容も誰かを懲らしめろとかやっつけろ、あるいは何かを取ってきてくれ、みたいないわゆる『おつかい』と呼ばれるものがほとんどでした。

ところがウィッチャー3にはそういった『おつかい』的なクエストがなく、ひとつひとつのクエストに独立したストーリーがあるんです。

例えば魔物に困ってるって言われて調査してみたら魔物じゃなくて人間が原因で、しかもそれなりに言い分があって……みたいな。

選択が結果に大きく影響し、どちらを選ぶかが本当に悩ましかったりもします。

驚いたのがある野営地で捕らえられていた男を解放したら実はその男は野盗で、後々になって馬車を襲って略奪しているところに出くわしたのです。それまでのゲームであればなんて事のない行動も後々に影響を与えるといういい例じゃないかなと思います。

ちなみに略奪したその男はきっちりと成敗してやりました(笑)

 

悪い点

 

面白くなるまでが長い

 

本当に面白いゲームで素晴らしい作品だとは思うんですけどイマイチ人におすすめしにくい最大の理由がこれです(笑)

 

「とりあえず血まみれ男爵のクエストをクリアするまではやってみて」

 

人におすすめした後は必ずこう言ってます(笑)

僕自身もプレイを開始してしばらくはそれほどいい印象を持ちませんでした。上述の『血まみれ男爵』関連のクエスト以降はストーリが気になった&キャラクターに魅力を感じたのでグイグイ引き込まれて楽しくなるんですけどそこまでは正直言ってダルいし退屈だし、

 

「DL版で買ったのは失敗だったな」

 

と思っていました。

もしかしたらパッケージ版で購入してたら早い段階で売ってたかもしれませんε-(´∀`; )

 

独特の操作感

 

操作性はお世辞にもいいとは言えません。

悪くはないけど決して良くない、どっちかといえば微妙な感じです。

というのも操作に微妙に慣性が働き、スティックから手を離してもその慣性のせいで思ったところにピタリと取らないんです。

悪い意味でもっさりとした感じです。

なので宝箱を開けようとしてもその慣性のせいで上手くインタラクト出来ずイライラすることもありました。

今はアップデートによりオプションからその慣性のオンオフが切り替えられるようになったけどそれでもキビキビと動いてくれるわけではないのでやはり操作感という意味では微妙です。

 

煩雑な印の切り替え

 

ウィッチャーは5種類の『印』という魔法のような力を使えるのですが、これを素早く切り替えることができません。

戦闘中でもワンボタンでホイールを開いて切り替えることができ、その際にはスローモーションになるにはなるのですが敵の行動に対し即座に対応することは非常に難しく、しかもスローモーションになるためテンポが悪く感じます。

例えばL2ボタンを押して◯✖️△□とR2にそれぞれの『印』が対応されていれば素早くかつ直感的に使えるのになあ、と思います。

 

まとめ

ウィッチャー3は3という数字が示すように本作の前に2作のシリーズが存在します。

ですが1、2をプレイせず本作かプレイしてもまったく問題ありません!

というのも1、2からしてそもそも原作小説の続きで、全部を理解しようとしたらその小説から読まなければならないんですε-(´∀`; )

さらにゲーム内のアーカイブが充実しており、分からないことはそのアーカイブに目を通せばちゃんと理解できるようになっているんです。

そしてなによりストーリーの質が非常に高く、1、2をプレイしていなくても、ウィッチャー3の世界にぐいぐい引き込んでくるんです!

昨今のゲームはオープンワールドが当たり前になり、似たり寄ったりのゲームが増えてきています。そのなかでどうにかして個性を出すのに普通に考えればどのゲームにもない目新しい要素を取り入れようとするのが当たり前の思考だと思うのですが、ウィッチャー3はその真逆の考えをいっています。

 

ウィッチャー3を構成する要素はどれも今までのゲームにあったそれですが、しかしそれらの要素全てに神経を注ぎ、丁寧に作り上げてあるんです。

ウィッチャー3が世界で3300万本を売り上げたということは、ゲームを面白くするためには今までにないまったく新しいものである必要はない、という証左になるのではないでしょうか。

 

濃厚でボリュームたっぷりのゲームがしたいというそこのあなた、ウィッチャー3がおすすめです!

 

ではでは!