ダラスマーベリックスの今後
どーもまいたけです( ̄^ ̄)ゞ
八村塁くんが日本人として初めてドラフトで指名され、国内でもにわかに盛り上がりつつある気がしないでもないNBAですが、わたくしまいたけの推しチームであるダラスマーベリックスは今年の新人王ルカ・ドンチッチを指名するために今年のドラフト1巡目指名権をトレードしていたので、今年のドラフトは八村塁くんの指名以外まったく興味がなかったわけです。
そんなマーベリックス(以下マブス)は今シーズンの半ばに、チームのスタメン5人中、ドンチッチを除く4人全員を他チームに放出してしまいました。
これって滅多にあることではない、というか初めて見ました。
つまり今後チームづくりの中心にドンチッチを据えるという強烈な意思表示なわけです。
そもそも昨シーズンに全体9位で指名したデニス・スミスJr.は『マブスの未来』『ダイヤの原石』と言われていたのでそれを放出するということがどれだけドンチッチへの期待の表れかということですよね。
多分ドンチッチを指名したのもDSJとのコンビでチームを再建するという狙いだったんだろうけど、いかに2人の噛み合わせが悪かったとはいえチーム方針を180°転換させるとは末恐ろしい新人です。しかもシーズン開幕して3〜4ヶ月くらいでしたからね。
さて、まもなくFA交渉解禁されるということで色々噂や憶測が飛び交ってますが、マブスに関して最近特に目にするのが以下の2つ。
ホーフォードと4年112m
ケンバウォーカーと4年141m
mはミリオン、つまり4年112mは4年間で1億1200万ドルの契約をするってことですね。
うーん、この噂が噂で終わって欲しいというのがわたくしまいたけの正直な心境です。
特に現在33歳のホーフォードは契約最終年を迎える頃には37歳になるわけで、今の能力を維持できるかどうかは甚だ疑問なわけです。
ロケッツがクリスポールと長期高額契約をしたことで身動きが取れなくなっているのを見ると、ホーフォードと長期高額契約を結ぶことは同じ轍を踏むことになりかねない。
一方でケンバウォーカーに関しては契約年数と金額うんぬんより『ドンチッチと合うのか』というのが疑問。
ウォーカーは今シーズンはオールNBAの3rdチームに選ばれたほどの選手で、優秀なのは間違いありません。ただ優秀な選手をかき集めれば優勝できるかといえばそんなに単純ではないのがスポーツの世界。噛み合わせが大事です。ケミストリーともいう。
ドンチッチは基本ボールを持つ選手。
ケンバウォーカーもボールを持つ選手。
この『ボールを持つ選手』というのはボールを保持することで能力を最大に発揮できるタイプ、という意味。
ドンチッチは今シーズン見せたように非常にバスケIQが高く、自らが得点しながらも、ときに囮となり空いた選手に的確なパスを供給します。
ケンバウォーカーも同じく。
複数のハンドラーによる多角的なゲームメイクを展開するのがヘッドコーチであるカーライルの好みなんだと思うけど、ケンバが入ることでドンチッチの成長に蓋をしかねないのではないか、という心配があります。
さらに気になるのがサラリーの問題。
噂ではDSJ他とのトレードで獲得したクリスタプス・ポルジンギス(なげーな)に5年158mの契約を打診するとかしないとか。
個人的にこの契約はナイスな判断だと思います。
ポルジンギスは膝の前十字靭帯断裂の影響で1シーズン半プレイしてませんが、現在23歳のラトビア人は221cmというサイズからは想像できないほどの運動能力を備えており、無限の可能性を秘めています。もし怪我する前と同じプレイができるのであれば、今後10年はドンチッチとともにチームの核となることは間違いありません。
もちろんまた怪我をするリスクはあるわけですが、賭けに出た以上賭けきるくらいの覚悟がなければ優勝には手が届かないと思ってます。
ちょいと話がズレましたが、仮にポルジンギスと上記の契約を結び、その上でなおかつケンバと高額契約を結ぶとすでにポルジンギスとセットで押し付けられたティム・ハーダウェイJr.とコートニー・リーという2人の高額契約選手がいるのでサラリー総額の上限の関係でベンチの層が薄くなるのではないか、という心配もあります。
さらに昨シーズンはスーパースターのいないクリッパーズやデンバーナゲッツ(一応ヨキッチがいるけど開幕前はスーパースターとはいえなかったと思う)の躍進、怪我に泣かされ優勝を逃したウォリアーズ、さらに近年のゲームスピードの高速化などから今後のチーム作りは『強力なスターターを誇るチーム』
よりも
『分厚い選手層を誇るチーム』
にシフトしていくんではないかと思っていたりします。
そう考えるとホーフォードやケンバひとりにお金を使うよりも、そのお金で優れたロールプレイヤーを3人揃えた方がチームとしては機能しやすいのではないかと。
個人的にはケンバ、あるいはホーフォード1人と契約するならそのお金でベバリー、ボグダノビッチ、ウィリーコーリスタインもしくはロビンロペスあたりと契約して分厚いロスターを構築した方がいい気がしてます。
ただ、昨今のNBAはガードに有利なルールのため、優れたガード、あるいはウイングコンビを軸に、スリーが打てて身体を張れるロールプレイヤーをインサイドに配置する方がいいのではないか、というふうに思ったりもします。
今年優勝したラプターズもガソルはどっちかというとそういうプレイで貢献してたし。
カリーとトンプソンとドレイモンドグリーン
ラウリーとレナードとガソル
ポールとハーデンとカペラ
リラードとマッカラムとヌルキッチ
もしかしたらインサイドとアウトサイドのコンビを核に、というのはもう古い考えなのかもしれません。もちろんエンビードやアンソニータウンズみたいな選手がいるなら話は別だけどあのレベルの選手はそうそういないわけで。
もし仮にケンバがドンチッチ中心のオフェンスに適応することができ、ポルジンギスがよりディフェンスに注力すれば
ケンバとドンチッチとポルジンギス
という上記のようなトリオになり、より強力なチームになるのかも知れません。
ドンチッチもケンバのドライブからワイドオープンでシュートを打つ機会が増えたりね。
昨シーズンは本当にステップバックやプルアップスリーなどタフなシュートが多かったし。
うーん、何が正解かは契約してシーズンが始まってみないと分かりませんね。とりあえずフィニースミス、クリバーは絶対にキープしてくれ!
ではでは!